研究小委員会設置 公募

2019年2月

1. 小委員会名
岩盤力学関連事例研究小委員会(第2期)(仮称)

2. 研究課題
岩盤構造物を題材とした岩盤力学の適用性に関する研究

3. 設置(継続)趣旨
 昨今,岩盤力学による考え方を用い,技術の総力をあげて取り組むプロジェクトが少なくなってきたと言われている.その一方で「中央新幹線」の建設や「国際リニアコライダー」の我が国への誘致といった,岩盤力学をベースとする高度な技術の適用が不可欠な事例の検討も進みつつある.また,供用中の岩盤構造物に関する事故や災害,過去に建造された構造物において,社会的に影響を及ぼす事象が発生している例も見受けられるなど,岩盤力学に対する社会のニーズは現在も十分に高い.
 しかしながら,近年は技術者の高齢化や,若年技術者の不足等の要因により様々の技術の伝承が難しくなってきているとも評されている.岩盤力学の分野に関しても例外ではなく,これまでに培った技術・知識を維持していくことはもとより,過去に得られた知見の具体的な活用も含めて,さらに発展させていくことは喫緊の課題である.
本小委員会は前身(以下,第1期)の活動が平成28年より開始され,岩盤力学の知識を活用する必要がある社会や会員に対し,主に各組織の中堅の技術者・研究者によって,これまでの岩盤力学に基づく情報の発信が可能となる体制を整え,かつ,実際に発信していくことを主体において行われてきた.具体的には,各関係機関を代表する技術者の意思疎通を通じて,過去の岩盤力学に関する文献・情報の収集,および分析等を実施し,初級から中級への橋渡しとなる事例をとりまとめ,報告書案の概成を行った.
 一方,第1期の活動を踏まえ,より広範な構造物に対する事例に関する知見の集積やとりまとめに関する要請が強く寄せられているとともに,また,得られた成果のさらなる橋渡しを行う必要があり,委員会の発展的な継続が必要という結論に至った.
 そこで,第1期の活動に掲げた本小委員会の設立の目的を踏襲しつつ,各関係機関の中堅の技術者・研究者によってこれまで培った情報発信の体制を拡充して意思疎通を図るとともに,技術力の伝承および向上を通じて,初級から中級への橋渡しとなる岩盤力学の知見として成果をとりまとめ,さらなる発信を行うための活動を行うものである.

4. 小委員長候補者
 砂金 伸治 (首都大学東京)

5. 公募する委員数
 25名程度(現在の委員も含めて原則として公募を行う)

6. 委員候補者
 寺戸 秀和(施工技術総合研究所),木谷 努(パシフィックコンサルタンツ)

7. 活動開始時期
 2019年6月

8. 活動期間
 2年

9. 連絡先
 木谷 努
 パシフィックコンサルタンツ株式会社 交通基盤事業本部
 インフラエンジニアリング部 都市トンネル室
 〒101-8462 東京都千代田区神田錦町三丁目22番地 テラススクエア 13F
 Tel : 03-6777-4748 Fax:03-3296-0515
 E-mail : tsutomu.kitani at tk.pacific.co.jp (atは@に変えてください)