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 土木学会 岩盤力学委員会 ニュースレター [No.1 2003.11.28]
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1. 創刊に当たっての委員長挨拶

 このたび土木学会岩盤力学委員会のメールマガジン(ニュースレター)が創刊される運びになりましたので、平成15年度からの委員長としてご挨拶を申し上げます。このマガジンは、多くの情熱的な人たちの努力によるもので、ここに感謝の意を表します。

 我が国の岩盤力学、工学の過去を振り返ってみますと、1963年に完成した黒部第四ダム(堤高186m)を以って黎明を迎えたといえるでしょう。爾来数十年、青函トンネル、明石海峡大橋などのランドマークを刻みながら、岩盤工学は社会資本の整備に多大の役割を果たしてきました。すなわち、20世紀後半における日本の経済発展は、土木技術の進展、ひいては岩盤工学の成長と軌を一にしていたといえるでしょう。

 1981年9月に東京で開催されたISRM International Symposium on Weak Rockは、日本における岩盤工学の歴史にエポックを画し、1995年の第8回ISRMCongress東京は日本の岩盤力学理論および工学の到達点を世界に示しました。以降、多くの国際会議や集会に日本の岩盤工学者が参画し、実力を示しております。こうした中、土木学会岩盤力学委員会は、多数のパイオニア・先達に恵まれて、国際的にも国内的にも岩盤工学の発展に中心的役割を果たしてきました。また、その成果を国内では毎年岩盤力学シンポジウムを行って公開し、新しい道を探ってきました。

 1990年以降は、しかしながら、経済の停滞に起因して岩盤工学も停滞を余儀なくされております。また、国民の環境意識の高まりは、従来の社会資本整備の枠組みに改変を迫っているといえるでしょう。国民の未来に資することのできる技術、また我が国のグランドデザインに沿った岩盤構造物は如何にあるべきか?この困難な時代に在って土木学会岩盤力学委員会は、過去の技術を引き継ぐと同時に、次世代の岩盤工学者を育てる重い役割を負っていると考えております。

 このような考えの中、ITを利用して新たに刊行する「岩盤力学委員会ニュースレター」は、世代を超え、また異分野を結ぶ紐帯となることと期待しております。改めて岩盤工学に携わる、また岩盤工学に興味を持つ技術者の積極的参画をお願いする次第であります。

                土木学会岩盤力学委員会委員長 大西有三


2. 平成15年度の岩盤力学委員会 研究小委員会の活動 

(1)岩盤斜面に関するリスク評価研究小委員会
  ・ 委員長 大西 有三(京都大学)
  ・ 活動期間 平成15年7月〜平成17年

(2)岩盤の熱環境に関する研究小委員会
  ・ 委員長 稲田 善紀(愛媛大学)
  ・ 活動期間 平成14年12月〜平成16年


3. トピックス

今回は2件を紹介します。以下にその概要を記します。本文をpdfファイルでご覧ください。

1)「スイスアルプス南北縦断ゴッタルトベーストンネルの概要紹介」:Click!
                           (株)大林組 武内邦文
(概要)
欧州の鉄道交通網の要衝であるスイスでは、過去数十年間わたり、ゴッタルト、
レッチベルグ、およびシンプロントンネル等スイスアルプスを貫通する長大トンネルにより南北の主要交通が確保されてきたが、近年、欧州では高速鉄道網が順次整備されつつあり、その一環としてゴッタルトベーストンネルも2011年の供用開始を目指して、現在、工事が最盛期を迎えている。このトンネルは、総延長約57kmの世界最長トンネルとなり、現在のゴッタルトトンネルの下をより直線的に結ぶ、最大土被り約2,000mの長大トンネル計画で、1996年にアクセストンネルの施工が開始されたものである。本紹介では、この世紀のビッグプロジェクトの概要を説明する。

2)「わが国における高レベル放射性廃棄物処分事業の現状 」:Click!
                  原子力発電環境整備機構 高橋美昭
(概要)
 国の「原子力の研究,開発及び利用に関する長期計画」(以下,「原子力長計」という)では,現在,総発電電力量の約3分の1を占める原子力発電はエネルギー自給力の向上,エネルギーの安定供給及び二酸化炭素の排出量削減のため,エネルギー源の乏しいわが国にとっては引き続き基幹的な電源と位置付けられている。原子力発電の利用にあたり,長期的なエネルギーの安定確保などの観点から,原子力発電に使用した燃料(使用済燃料)を再処理することにより,有用な資源であるウランやプルトニウムを分離・回収し,再び燃料として利用する「原子燃料サイクル」がわが国の原子力政策の基本方針とされている。再処理の過程で発生する高いレベルの放射能を有する廃液は安定な形態に固化し30〜50年間程度冷却のため貯蔵される。その後,数百m以深の安定した地下に処分すること(地層処分)により廃棄物を人間や自然環境から長期的に隔離することとしている。
 2000年には,実施主体である原子力発電環境整備機構(以下,「原環機構」という)が設立され,2002年12月に原環機構は高レベル放射性廃棄物の最終処分施設(以下,「処分場」という)の設置可能性を調査する区域(以下,「応募区域」という)を全国の市町村から公募することを開始した。
 本稿では,原環機構が取り組んでいる処分事業の現状を中心に紹介する。 

 

4. 国内外の会議予定

国内の会議
 1)会議名:第33回岩盤力学に関するシンポジウム
  日時:2004年1月29日(木)〜30日(金)
  場所:土木学会「土木会館」二階・講堂および会議室
  リンク:http://www.jsce.or.jp/journal/kaikoku/m200304/oshirase/oshirase07.htm


  2)会議名: 2004年ISRM国際シンポジウム
  日時: 2004年11月30日(火)〜12月2日(木)
  場所: 国立京都国際会館

   リンク:http://wwwsoc.nii.ac.jp/isrmjp/journal/068/004.html

海外の会議
 1)会議名:World Tunneling Congress and 30th ITA General Assembly
  日時:22-27 May 2004
  場所:Singapore
  リンク:
http://www.ita2004.com/


5. その他
 

・ 本ニュースレターに対し,トピックスの一般投稿及び研究紹介を募集いたしま
す。また,岩盤力学に係わるニュース等もお寄せください。ご連絡は下記のニュースレター編集担当までお願いいたします。
・ この度,岩盤力学委員会のホームページを更新いたしました。更新に伴い,各委員会の活動状況や国内外の会議予定等も充実させましたのでご覧ください。


【第2号の予定】
トピックス
1)「東南アジア諸国における岩盤工学の発展状況」

     :大津 宏康氏(京都大学)
2)「核燃料サイクル開発機構の地下研における研究の現状(仮題)」

     :佐藤 稔紀氏(核燃料サイクル開発機構)

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ニュースレター編集担当:高橋 美昭(岩盤力学委員会企画小委員会幹事)
gijutsubu@numo.or.jp
アドレス変更・配信中止のお申込みについても上記までお願いします。
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【編集後記】
・まずはニュースレター第1号を発行できましたことに対し,
 大変うれしく思うと同時に関係者の指導,ご協力に心から感謝します。
・今回のトピックスは海外及び国内の岩盤工学に関わるビックプロジェクトを
 紹介することができましたが,次回以降も,広い意味で「岩盤」に関わる
 情報・話題を提供していきたいと思います。
・今後,このニュースレターが岩盤工学に携わる技術者の方々の
 お役に立てるよう,有意義な編集に努めていきたいと思います。

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