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深地層における軟岩の評価に関する研究小委員会のホームページ

 高レベル放射性廃棄物の地層処分や圧縮空気貯蔵(CAES)ガスタービン発電システムに関連して、深地層の利用が緒に着こうとしています。高レベル放射性廃棄物の地層処分は、地下3百メートル以深の泥岩層がその施設建設の有力な候補であり、2030年頃に予定されている施設開設に向けて準備が進められています。一方、圧縮空気貯蔵(CAES)ガスタービン発電システムは岩塩層に貯蔵するシステムが旧西ドイツや米国で既に商用化していますが、岩塩層のない我が国では大都市近郊の大深度地下岩盤(例えば泥岩層)中に空洞を掘って空気を貯蔵することが考えられています。
 しかしながら、これらの大深度(ここでは3百メートル以深を想定)泥岩層(軟岩)の利用技術を確立するためには、多くの技術的課題を解決しなければなりません。ことに、大深度軟岩の原位置調査法の確立と、原位置調査結果並びに室内試験結果を総合した力学モデル・地盤水理モデルの開発は、緊急の課題です。
 深地層における泥岩を中心とした軟岩評価の技術を確立することは、工学的および基礎理論の両面で岩盤力学の今後の発展において鍵を握る重要な研究テーマの一つであると考えられます。
 土木学会岩盤力学委員会『深地層における軟岩の評価に関する研究小委員会』は、平成12〜13年度に研究小委員会として活動を続けてきました。委員会活動の目的は、深地層における軟岩を利用するに際して問題となる調査法と力学水理モデルのレビューおよびその評価にあります。すなわち、

 (1)原位置調査法・室内試験法の精査、
 (2)原位置調査結果並びに室内試験結果を総合した力学モデル・地盤水理モデルの評価

に関連して、調査・研究活動を行ってきました。特に、各種の大深度原位置調査法を比較・評価し、その結果と併せて大深度過圧密泥岩に関する軟岩の力学モデル・地盤水理モデルについて検討すると共に、施設設計への適用性について考察を加えました。
 今回の研究小委員会では、泥岩の変質等に関連した化学的性質については詳細な検討を実施していません。また、日本の大深度泥岩を対象にしているため、不飽和問題も扱っていません。その他にも多くの工学的課題が残されていますが、この分野に携わる研究者・技術者のさらなる努力が待たれる次第です。
 本研究小委員会は、参加された各委員の多大な尽力により報告書を完成することができました。取り分け、幹事を引き受けていただいた大阪大学・川崎 了委員の献身には、記して謝意を表したいと存じます。

深地層における軟岩の評価に関する研究小委員会
委員長 市川 康明
 

深地層における軟岩の評価
−調査・試験法と力学・水理モデル−
報告書
(pdfファイル: 35MB

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